シアナは森に住む魔女のいえに向かった。
「魔女のお婆様。わたくしの望みを叶えてください」
「そなたの望み?言ってみよ」
シアナは魔女の言葉を聞き密かに笑った。
「わたくしにはこの世をさってほしい者がいます。わたくしの望みはただ一つ・・・・この国の王女アリナの死」
シアナの殺意の矛先は・・・二人の容姿を受け継いだアリナに向かった・・・
「お前はそのために私に何を差し出す?」
「わたくしは・・・・この何でもさしだしましょう。たとえこの命だったとしても」
ああ、なんてことだ。
この女はもう・・・・ヒトではない鬼になってしまっている。
哀れな女よ。
心の狭い憎しみにかられた愚かな女よ。
今のお前にふさわしい姿をくれてやろう。

