「なんでも・・・今の王妃はもう・・・死にかけているようだ」 「そんな!!」 私はなんだかむしょうに虚しくなってくる。 涙があふれ出てきそうになる。 「だから・・・人間には気を付けなさい。人魚に血肉は不治の病を治すと信じられている。本当は・・・そんな力は無い。あるのは・・・煮ん魚の真珠のみ」 「わかりました。私・・・明日、また陸にあがります」 私はそういうと自分の部屋へ行った。 夕食をとり、そのまま寝てしまった。