「すまん。ここにアシェリアという歌い子はいないか?」 俺は、ここで一番偉そうな人に声をかける。 「ああ、アシェリアなら家の都合でしばらく里帰りするんですって!貴方もあの子のファン? さっきもそういって声かけてきた人がいたのよ。ああ、あたしはリリエルっていうの」 「そうか、ならいい」 俺はきびすを返して歩き出す。 此処にアシェルがいないんだったら・・・別に此処にいる必要はない。 なんせ、女どもがキャーキャーうるさい。 本当にうざい。