俺は、彼女が歌い終わるのをみはからい声をかけた。




「美しい歌声だな」




「誰?!」



彼女は、はっとしてこちらを向いた。




「俺はラルダ。君は?」




「私は・・・・アシェル・・・・・・・・じゃなかったアシェリアといいます」





「で、本当の名前わ?」




「だから・・・・アシェリアです」




私は、あまり嘘をついたことが無い。




思わず顔をそむけてしまった。