今私は真っ白なワンピースを着ている。




そして、ポケットにはナイフを――



そう、前世の記憶が蘇った時から死は覚悟していた。




死ぬのは怖い。



だけど、自分のしたことには責任をもて。




そう、お父さまに教えてこられたから。



私は、『けじめ』をつける。



「では、アシェルよエメラルドの前へ」



「はい」




低い台の上に上等なクッションがおいてあり、その上にエメラルドが丁寧にのせられていた。