こんな天気の中、外にいれば確実に風邪をひく。 そう考えて一瞬、あの時の事が頭に浮かんだ。 また、あのときのように風邪をひいて倒れられては困る。 そう思い、アシェルの跡を追った。 「アシェル!そんなところにいたら風邪ひくぞ!」 そう大声で叫ぶとアシェルが振り向いた。 すかさず腕をつかむと有無を言わさず船長室に連れ込んだ。 「ヴィルトス?」 アシェルが俺を呼んだが返事を返さず変わりに乾いたタオルをアシェルに渡した。 「ありがとう」 そう、アシェルは呟くように言った。