「おいで・・・・こっちへ来て」 今度ははっきり聞こえた。 やさしくて温かみのある安心できる声。 でも、周りを見渡してもあるのはただ『無』。 「アシェル・・・・こっちよ怖がらないで振り返って」 やさしい声音につられてゆっくりと振り返る。 そこにいたのは――――わた・・・し?