激しい爆発音とともに視界が悪くなりあっというまに周りが見えなくなった。 私は人魚の姿のままだったので地面に座り込んでいる。 「けほっけほ」 なんか前にもこんな事あったなぁ。 目に涙が浮かんでくる・・・ 「駄目だね。もう、忘れないと・・・」 そう誰にも聞こえないようにつぶやいた時だった。 いきなり誰かに抱えられた。 「な、何?」 「安心しろ。助けてやる」 ハスキーボイスの男の声がした。 なぜか無償に安心して私はそのまま眠りについた。