「まず、おれはこの海賊船の船長だ。で、あんたは俺らのウリモノ、ここまではわかったよなぁ??」




「で?私をどこに売るの?」




私はこんな状況なのにいたって冷静だった。



「話が早いな。お前が人魚だって話を聞き、ある人からエメラルドもろとも盗めとまぁ、簡単にいえば買収された」




本当に簡単だ。



て、いうか途中から絶対話するのめんどくさくなったよね?中年太りのおっさん船長。




「そのある人って?」




「聞きてぇか?」




私はゆっくり深くうなずいた。