「つかまってろよ」




はっ…速い!!




矢崎先輩は、ありえないくらいの速さで校内を走りだす。




周りの人からはジロジロ見られて、私の恥ずかしさはMAXに達した。




「先輩…落ちちゃいます」



「じゃあしっかり捕まってろ」




「おろしてくださいぃ…」



「無理」




バッサリ許否され、私は矢崎先輩の胸に顔を埋めた。