その空気がいやで、私に背を向ける矢崎先輩に気づかれないように近付いて、服の袖をギュッと握った。




急な事に、矢崎先輩も驚いたのか、目を見開きながら私を見る。




私は俯き、少し涙目になりながらも話しはじめた。




「ごめんなさい…」




「………」




「いつもお昼休みとか休み時間とか、放課後とか…呼び出されてて…その…」