戸惑う私を気にもせず、顔を赤くする彼にむかって言った。




「こいつ俺のだから手ぇだしたら…わかってる??」




ドキドキ。




「ヒッ……すいませんでしたぁ!!」




ドキドキ。




彼が即座に去っていくと、矢崎先輩は私を離す。




なんだか寂しくなって、ショボンとする私の頭を、先輩が優しく撫でた。




「いつも屋上まで来んの遅いのってこれが原因かよ」