きっと顔が赤いだろう私の頭を、矢崎先輩が優しく撫でる。




「しょうがない…今日は許してやるよ」




ドキドキ…ドキン。




暖かく大きな矢崎先輩の手は、優しくて落ち着くような感覚になる。




なんで私の心臓はドキドキしてるのかな??




「可愛いやつ…」




そう言った矢崎先輩の声は小さくて聞こえなかったけど、このドキドキの理由がわかるのは、もう少し先の事。