「えっ…!!」




嘘…あれは、昨日私を助けた時に出来た傷なんじゃ…。




矢崎先輩は、正解と言うように私のほうに近づいてくる。




「痛いんだよなぁ…」




肩を痛そうにさわりながら、わざとらしく大きな声でいう矢崎先輩は、まるで女王、ユカちゃんみたいだ。




けど、その赤く染まった傷は私のせいだと思うと、凄い罪悪感を感じ、肩が小さくなる。