尚ちゃんは悪くないのに。




「尚ちゃんのせいじゃないよ」




「いや。ごめん。あの告白も忘れて。いつもみたいに幼なじみとして…友達に戻ろう」




顔をあげた尚ちゃんの表情は、どこか寂しそうで眉をしかめている。




本心なのか嘘なのかはわからないけど、その言葉で私の心は救われた。