不思議に思い首を傾げると、さっきまで背を向けていた尚ちゃんが私の方を向いた。




真剣な顔に、私は息をゴクリと飲む。




すると、尚ちゃんが頭を下げた。




「ごめん」




「……え??」




「俺のせいでこんな事になってマジでごめん」




尚ちゃんは私と斗真の喧嘩は自分のせいだと勘違いしている。