“胡桃”という名前を聞くだけで、俺の胸が激しくドクンとはねる。




教室のドア辺りを見ると、モジモジしている胡桃の姿。




俺は無言で立ち上がると、胡桃に近づいた。




「斗真…これ」




胡桃はそういうと、俺に袋をわたしてきた。




「何??」




「昨日約束した…お弁当」