「ハァハァ…ハァ…」




息を切らして、屋上までの長〜い階段を走りながらのぼる。




二つのお弁当箱を抱えて、ドアをバタンとあけた。




「遅い…」




予想どうり、待ちくたびれたと言うように壁にもたれかかりながら腕を組んでいる矢崎先輩。




ここまで走ってきたため、私は息がきれてペタリと床に倒れた。