「次胡桃よ」




「え??あっ…ほんとだ」




プログラムをみると、もう最後の競技。すなわち借り物競走。




私はユカちゃんにバイバイすると、コースのところまで走りながら向かった。




「位置についてぇ…」




第一走者の私は、息をゴクリと飲み、次の言葉を待つ。




片手で耳を塞ぐと、パンっと大きな音がなった。