「ぅう…尚ちゃん…」




「大丈夫か??」




先輩…先輩…先輩。




尚ちゃんが目の前にいるのにもかかわらず、私の頭に浮かぶのは矢崎先輩。




前は私の頭撫でてくれたのに。




抱きしめてくれたのに。




キスしてくれたのに…。




もう先輩の中では終わったんだ。きっと。




涙が止まらない私を、尚ちゃんが抱きしめ…ようとした時だった。