まず、キスだけで我慢した俺は凄いだろ。




「あいてぇな…」




一人暮しにしたら無駄にでかい静かな家で呟いた時、インターホンがなった。




―――ピーンポーン




「チッ…誰だよ」




ズキズキ痛む頭、ふらつく体で玄関までいき、ドアを開ける。




ついいつもの癖で、何だよと言おうとしたが、そんな事を言うのも忘れ、固まった。