「俺が添い寝してやるよ」



先輩の甘い声に、私は頷く訳でもなく、でも返事をする訳でもなく、それといって拒否する訳でもなく…ただ黙って矢崎先輩に抱き着いた。




胸に顔を埋め、頬をスリスリする。




先輩も、そんな私に答えるように頭を撫でてくれた。



でも、違うんだ。




私が望んでるのはそうじゃない。