同じ学校の人に見つかると騒がれて面倒くさいという理由から、普段とは違うルートを通り裏門から学校の中に入ることになった。



裏門は相変わらず人っこひとりいない。



生徒は使用禁止だから当たり前なんだけど…。





「んじゃ、また昼休みな。」



「は、はい…。」



「待ち合わせ場所は中等部の図書館。」



「図書館?」



「あそこなら人いないから落ち着いて食べられる。」



「と、図書館で食べるんですか!?飲食禁止ですよ?」



「見つかんないように食べれば問題無し!」






いや…そういう問題では………




呆気に取られポカンとしていると、泉サマが少しかがんであたしの顔を覗きこんだ。


一般人にしておくのが勿体ないほどに綺麗で可愛い整った顔…



て、見とれてる場合じゃない…






「なっ、なんでしょうか…」



ち…近い…



てゆーか…




近づいてる!?




泉サマの顔がゆっくりとあたしの顔に近づく。



その行為に耐えきれずギュッと目をつぶると、何かがオデコに一瞬くっついた。




何かがっていうか………







「じゃ、勉強頑張って。」



「……………は、い。」










……………何かがっていうか












オデコに



きききキス、された!!





そう気づいたときには泉サマはとっくに消えていた。