――次の日、入学式の日がやってきた。

 
『あんこたちの時はねー、なんかすごかった!!』


そう言って、あたしの隣ではしゃいでいるのは、あんこちゃんである。何がすごいのか、あたしにはよくわからないまま、体育館へと歩き続けた。


『あー!わかるわかる!』


あさみんも頷き、あんこちゃんと意気投合していた。


――あたしたちが入ってきたとき、何かあったっけ?


 
『みやちゃん、知らないの?』


あんこちゃんが、あたしの顔を覗き込むように聞いてきた。正直、わからなかったが、何故か意地を張って、強気になるあたし。


「……覚えてないだけよ」

『あんこたちの時はイケメン多かったから、先輩たちの目がみんなハートだったじゃんかー!』
 

――目がハート!?