「だから、キスの仕方教えるっつっただろ」 「え……でも、あれは……冗談じゃ……」 顔が近すぎて、どこを見ればいいのかわからず、目がさ迷う。 「俺は冗談のつもりなかったけど?」 「そ……なんです……か……」 相変わらずカミカミなあたし。 だって、先輩あたしを無茶苦茶見てるし…… 「なに?嫌だった??」 戸惑うあたしを見て、先輩は言った。 「嫌じゃ……!!ない……です……」 なんか最初熱入っちゃった…… そんなあたしを見て先輩は軽く笑って 「だろーな」 と言った。