まるで傷口のように刻まれた出来事に戸惑いを隠せなくいた。



(……それでも、真相を知るのが怖かった)




「……馬鹿か俺は、」


葉澄はため息を吐きながら、帰宅した。

いざ、小堺家に足を運ぼうと思っても恐れをなして家に帰ってきてしまう。






(――通算、一週間だ馬鹿野郎!!!!)


なんて根性無しなんだ!!
なんて不甲斐無いんだ!!


葉澄はベッドの上の枕に頭をひたすら打ちつづけた。
そうでもしなければ、気でも狂いそうだった。



「…はあ……。胃が痛い!!!!」


そう叫びながら、壁に頭を打ち付けた瞬間!!!!



――バサバサバッ!!!





「あちゃあ…」


見事に横の本棚から本やら教科書が雪崩落ちた。


もう落ち込むしかない。何も俺に味方してくれないような気がした。


(いやいや、強気になれ自分!負けてどうする!)


何に勝つんだという疑問も華麗にスルーする。




「あれっ……」



教科書や本を片付けていくうちに、アルバムのとある一ページが開かれていることに気が付いた。