肉を斬る感触。

確かな手応え。

肩口から両断され、朱雀は鮮血を撒き散らして地面に投げ出される。

その仲間を見て、敵討ちという概念でも芽生えたのか。

他の朱雀達が、俺に牙を剥いて襲い掛かってくる。

「っ……!」

恐れなど微塵も感じない。

あるのは憎悪のみ。

よくも…よくも九条を!!!!

正面から襲撃してきたのは好都合だった。

体長5メートルという大柄の朱雀は、射撃の的としては恰好。

そのどてっ腹目掛けて、徹甲弾を集中的に浴びせてやる!

その威力に朱雀の腹は弾け、噴き出すように内臓が周囲に飛び散った。