君死にたもうことなかれ

同時に日本は、神獣に対抗する為の新たなる兵器の開発を急いだ。

先の連合軍と朱雀の群れとの交戦を見るまでもなく、戦闘機や戦車、船舶といった兵器では、神獣には対抗できない。

もっと戦況に応じて臨機応変に戦術を変更できる、汎用性に富んだ兵器が必要だったのだ。

そこで西暦2014年11月。

日本はかねてより計画していた白兵戦用重装備『機械甲冑』のロールアウトを決定する。

特別な技術や訓練を必要とせず、装着するだけで高い戦闘能力を身につけられる、次世代の新兵器。

日本はこの機械甲冑で、神獣からの国土奪還をはかろうとしていた。