無様に腰を抜かす飛鳥伍長を他所に、白夜大尉は背を向ける。

「第504駆逐小隊に色恋沙汰など無用。それでも脱走したくば去れ。その時は…」

彼女は肩越しに飛鳥伍長を見据える。

「私が背後より貴様を討つ。その事、努々忘れるな」