君死にたもうことなかれ

勿論、真っ正直にこのまま斬り込むつもりはない。

接近と同時に身を翻し、撹乱と同時に死角から刃を叩きつける。

そのつもりだった。

しかし!

「なっ!?」

その撹乱行動よりも速く、白夜大尉は俺との間合いを詰めてきた!

同時に俺の出足を、軽い足払いで払いのける!

それだけでバランスを崩し、駐機場の地面に転倒する俺。

甲冑内に転倒の衝撃が伝わってくる。

…しまった…足払いなんて初歩的な手で…!

慌てて立ち上がろうと地面に手を付く俺。

だが。