君死にたもうことなかれ

俺は白夜大尉と向かい合う。

「よろしく頼む…」

「うむ」

俺の無礼な挨拶にも憤る事なく、白夜大尉は佇んでいる。

刀もライフルも手に取らない。

「白夜大尉…武器は?」

問いかける俺に対し。

「構わん」

彼女は微動だにせず言った。

「いつでも打ち込んでこい。もう始まっている」

…流線型の頭部を持つ、疾風の装甲が日の光を浴びて輝く。

そんな彼女に。

「っ…!」

俺は正面から斬りかかった!