君死にたもうことなかれ

俺を蹴飛ばした早乙女大尉は棒立ち。

構える事すらしていない。

その態度が怒りを誘う。

俺は再び刀を構えて突進!

と見せ掛け…「!?」

横っ飛びに飛んで、早乙女大尉を撹乱にかかった。

まさか甲冑を初めて装着した新兵に、こんな動きが出来るとは思っていなかったのか。

一瞬早乙女大尉の動きがうろたえる。

それでも流石は軍人、それとも甲冑のセンサーの捕捉によるものなのか。

大尉はすぐに俺の位置を捉えて体の向きを変える。

しかし。

「!!」

更に俺は撹乱するかのように、大尉の目の前で高々と跳躍した!