君死にたもうことなかれ

退屈を持て余しはしたものの、三日間の懲罰房は何事もなく終了。

俺は晴れて通常の生活へと戻った。

「良かったですぅ、刹那君」

俺の姿を見とめて、九条が駆け寄ってくる。

「いきなりお仕置きされて、とても心配だったですぅ。新兵は私だけになっちゃって、もう不安で不安で…」

「ああ、すまなかった」

俺は泣きべその九条に軽く頭を下げた。

と。

「刹那三等兵」

御手洗少佐が声をかけてくる。

「今日からお前も通常生活だな。ならば準備をして駐機場へ集合だ」

彼はクルリと踵を返した。

「今日から隊の訓練に参加してもらう」