君死にたもうことなかれ

失った片腕片足。

醜く崩壊した顔。

御手洗少佐、ナスティ中尉、白夜大尉達の捨て身の攻撃で破壊された肉体。

それでも、玄武はその巨体相応の生命力で、まだ息絶える事はなかった。

火球は最早吐けない。

足がやられているので、その場からは動けない。

それでも残った片腕のみで、特獣自衛隊の機械甲冑を叩き潰そうとする!

「……っ!」

その姿に、憤る。

これ程までの犠牲を出し、まだ生きている事。

尚も闘争本能を剥き出しにしている事。

更なる死者を増やそうとしている事。

全てに憤る!

「貴様が…」

俺は斬獣刀片手に、力強く大地を踏み締めた!

「貴様のような化け物がいなければっっっ!!」