『15式広域爆弾』は、玄武に十分なダメージを与えられる事が、はからずもナスティ中尉の行動によって明らかになった。
途端に。
「……!」
御手洗少佐の『金剛』が前に出る。
「まさか…少佐!?」
「駄目な隊長だな…俺は」
自嘲気味に御手洗少佐が呟く。
「このような事…まず部下ではなく隊長の俺が、身を以って証明すべきなのだ。それを…ナスティ中尉に一番槍を任せる事になってしまった。身を捨てるならば、まず隊長の俺がすべき事…許せ、中尉」
何を言っている…あんたは何を言っているんだ?
愕然とする俺の前で、少佐の『金剛』もまた、突進を開始した!
「少佐、止せ!止すんだ!」
「思えば不甲斐ない指揮官だった…部下を死なせ、人望も得られず、あまつさえ生贄に捧げる…人の上に立つ器ではなかった…だが!」
少佐が最後に俺を見る。
「最期に目に焼き付けてくれ!お前達の反撃の糸口となるべく散っていく、一度だけの隊長らしい姿を!」
途端に。
「……!」
御手洗少佐の『金剛』が前に出る。
「まさか…少佐!?」
「駄目な隊長だな…俺は」
自嘲気味に御手洗少佐が呟く。
「このような事…まず部下ではなく隊長の俺が、身を以って証明すべきなのだ。それを…ナスティ中尉に一番槍を任せる事になってしまった。身を捨てるならば、まず隊長の俺がすべき事…許せ、中尉」
何を言っている…あんたは何を言っているんだ?
愕然とする俺の前で、少佐の『金剛』もまた、突進を開始した!
「少佐、止せ!止すんだ!」
「思えば不甲斐ない指揮官だった…部下を死なせ、人望も得られず、あまつさえ生贄に捧げる…人の上に立つ器ではなかった…だが!」
少佐が最後に俺を見る。
「最期に目に焼き付けてくれ!お前達の反撃の糸口となるべく散っていく、一度だけの隊長らしい姿を!」


