君死にたもうことなかれ

俺でさえも歯噛みし、その絶望に跪いてしまいそうになる。

その時だった。

「少佐」

ナスティ中尉が御手洗少佐に声をかける。

「『15式広域爆弾』の使用許可を」

『15式広域爆弾』

それは、新兵の俺には聞き慣れない名称の兵器だった。

舞姫の方を見るが、彼女も首を横に振る。

…御手洗少佐は、返答に困り果てているようだった。

「他に方法はないでしょう。それとも、このまま手をこまねいて全滅を待ちますか?」

「しかし…」

言いよどむ少佐。

そんな彼に。

「御手洗少佐」

ナスティ中尉は軽く微笑んだ。