君死にたもうことなかれ

それでも、戦車隊が砲撃を繰り返し、戦闘機がミサイルを撃ち込む。

『疾風』が対獣刀で斬り付け、『金剛』が穿孔機やパイルバンカーで玄武の鱗に傷を付けた。

その度に、玄武は文字通り部隊を蹴散らす。

堅固な鱗に中途半端な傷を付けた所で、玄武にはダメージは皆無。

最早特獣自衛隊に残った武装では、あの巨大な神獣に有効な攻撃をする事は不可能だった。

悪戯に兵士達の命が失われる。

如何に何百万の兵力があろうとも、まさしく神の審判が具現化したかのような玄武には、太刀打ちする事すらできなかった。

…兵士達の表情に、絶望の色が滲み始める。

やはり人類には、神獣打倒は不可能なのか。

このまま人類は、神獣に…玄武に滅亡の道を歩まされる他ないのか…。