君死にたもうことなかれ

玄武の出現に騒然となる特獣自衛隊全部隊。

そんな中…戦場に風が吹き始めた。

航空性能を持つ機械甲冑が、姿勢制御を乱されるほどの強い風。

「いや…これは風ではないぞ」

ナスティ中尉が玄武の方を見ながら言う。

確かに、彼女の言う通りだった。

これは風ではない。

見れば玄武が、深呼吸のように大きく息を吸い込んでいる。

その時に生じた気流の変化が、あたかも台風のような強い風を起こしているのだ。

…肺一杯にまで息を吸い込んだ玄武。

その感情を感じさせない眼が、朱雀のハイヴを捕捉する。

「いかん!全部隊退避しろ!」

御手洗少佐が叫んだ直後。

「!!!!!!!」

玄武は、直径10メートルはあろうかという特大の火球を放射した!