君死にたもうことなかれ

「なに!?」

思わず声を上げる。

「関門海峡方面より生体反応が近づいてきます!かなり大型!」

まくし立てるような舞姫の通信が聞こえた。

通信は更に続く。

「パターン照合確認!『玄武』です!」

俺は『轟天』の望遠機能を使って、遠く離れた海上に屹立する、巨大な影を凝視した。

…大顎から白煙とも蒸気ともつかないものを立ち昇らせながら、その大型爬虫類は、海面に波紋を起こすほどの咆哮を上げた!

「玄武…!」

白夜大尉が歯噛みする音が、通信機越しに聞こえる。

しかし…最悪だ。

このタイミングで奴が出現するとは…!