それでも、任務という言葉が彼女の嗚咽を止める。
「…失礼しました。整備、終了です」
作業帽を目深に被り直し、少女兵は敬礼する。
「……」
俺もまた、敬礼をして『轟天』を装着する。
そして再出撃直前。
「討つ」
「え?」
甲冑越しの俺の声に、少女は目を丸くした。
「討ってくる。お前の彼氏の仇も、全ての兵士の仇も…必ずこんなくだらない戦争は終わらせてくる。だからお前も踏ん張れ。これを最後の戦いとしよう」
「……」
もう一度、今度は力強さの戻った表情で、少女は敬礼した。
「ご武運を、お祈りいたします!」
「…刹那薫三等兵、『轟天』出る!」
俺は力を漲らせ、一歩を踏み出した。
「…失礼しました。整備、終了です」
作業帽を目深に被り直し、少女兵は敬礼する。
「……」
俺もまた、敬礼をして『轟天』を装着する。
そして再出撃直前。
「討つ」
「え?」
甲冑越しの俺の声に、少女は目を丸くした。
「討ってくる。お前の彼氏の仇も、全ての兵士の仇も…必ずこんなくだらない戦争は終わらせてくる。だからお前も踏ん張れ。これを最後の戦いとしよう」
「……」
もう一度、今度は力強さの戻った表情で、少女は敬礼した。
「ご武運を、お祈りいたします!」
「…刹那薫三等兵、『轟天』出る!」
俺は力を漲らせ、一歩を踏み出した。


