君死にたもうことなかれ

そして俺もまた。

「おおおおおっ!」

身の丈に近い刃渡りの斬獣刀を振り上げ、俺は『轟天』を纏って跳躍する!

轟天そのものの性能も相まって、その跳躍力は、上空を飛翔する朱雀の所にまで軽々と達する。

「斬り散らす!」

素早く斬獣刀を振りかざす。

それだけで一匹の朱雀が、何の抵抗感も感じさせずに真っ二つにされた。

そのまま自由落下で地上へと近づきながら。

「射線をあけてくれ!」

俺は友軍に通信を送る。

同時に散開する特獣自衛隊の部隊員。

逃げそびれた朱雀十数匹に対し。

「くらえ!」

俺は『轟天』の胸部放射板から、数万度に達する高温の熱線を照射する!