君死にたもうことなかれ

その乱戦の最中、第504駆逐小隊も奮戦する。

「どけどけぇ、化け物どもめ!」

12ミリアサルトライフルをフルオートで乱射するのは、『疾風』を纏ったナステイ中尉。

その背後に別の朱雀が襲い掛かるが…「!!」

どこからともなく飛来した銃弾が、その朱雀の頭部を一撃の下に破壊した。

「背後は気にせず戦って下さい!私がフォローします!」

通信で呼びかけたのは、遥か2キロ後方でロングレンジライフルを構える『雅』を纏った舞姫。

24ミリレールガンでの狙撃を敢行したのだ。

「人類を…嘗めるなぁっ!!」

裂帛の気合と共に対獣刀を振り下ろしたのは白夜大尉。

鋭い刃で朱雀を両断し、返す刀で背後の朱雀の首をも刎ねる。

地上では、低空飛行で迫ってくる朱雀の頭を、『金剛』装着の御手洗少佐がパイルバンカーで貫通させていた。

どの隊員も着実に撃墜数を上げていく。

凶暴な朱雀相手に、一騎当千の活躍を見せていた。