君死にたもうことなかれ

早乙女大尉の『金剛』は、大型穿孔機のみが唯一の武装。

それを切り落としたのだ。

最早大尉は丸腰。

「勝負あっただろう」

俺は構えを解く。

「無手のままでは勝負にならん。大尉、このまま大人しく投降して…」

言いかけたものの。

「まだだ!まだ終わっていない!」

何の武装も持たぬまま、大尉は尚も突進してくる!

「なっ!?」

「言っただろう!命を賭してでもその『轟天』を破壊する!」

その言葉、その特攻に迷いはない。

まるで己の命に未練すら見せず、正面からの突撃を敢行する早乙女大尉!

「く…」

斬獣刀を握り締める。

迷いに動きが鈍る。

討つしかないのか…!

これ以上接近されれば、反撃に間に合わない距離まで近づかれた、その時!