君死にたもうことなかれ

轟天の背部に回り込む。

これまで俺が使用していた『疾風』と同じく、背部が展開している。

そこから体を滑り込ませ、内部のスイッチを押す事で展開部が閉じる。

後は同様だ。

俺の動きに合わせ、轟天も可動した。

何の事はない、簡単に扱う事が出来る。

何故早乙女大尉は、これを使う事が出来なかったのか…。

「やはりか…」

『金剛』を纏った早乙女大尉が振り向き、轟天を装着した俺を見る。

「刹那、貴様ならソイツを使えるだろうと思っていた…いや、貴様にしか使えないのだ、その『轟天』はな」

「…どういう意味だ?」

訊ねる俺に答えもせず。

「そんな禁忌を犯した機械甲冑など、あってはならんのだ!」

金剛を纏った早乙女大尉は、俺に襲い掛かってきた!