君死にたもうことなかれ

何の事を言っているのかわからなかった。

轟天を装着しようとしたのだろうが、何故早乙女大尉に使えなかったのか。

その話の途中で、何故九条の名を出すのか。

俺には理解できない。

思考を巡らせる最中。

「!」

機械甲冑が起動する音が聞こえた。

壁際から顔を出すと、轟天強奪を諦めた早乙女大尉が、自分の『金剛』を装着して格納庫の外に出ようとしている!

このまま逃亡する気か!

ここで彼を逃がす訳には行かない。

壁際から走り出た俺は、一直線に走る。

目指すは群青色と黄色のカラーリングの、重厚なフォルムの機械甲冑…『轟天』だった。