君死にたもうことなかれ

外部からの侵入者?

となると考えられるのは、新型甲冑が搬入されたばかりの格納庫だ。

俺と舞姫は格納庫へと急ぐ。

念の為、舞姫の右手には自動拳銃が握られていた。

いつも神獣との戦闘ではライフルを使用している舞姫だが、生身で…しかも対人で銃を扱う事には慣れていないのだろう。

表情が強張っていた。

…長い廊下を走り、格納庫への道筋を辿る途中。

「!!!!」

俺達は、床にうつ伏せに倒れた人影を見つける。

「ドルフ大尉!」

その大柄な男性は、紛れもなく我が隊のドルフ大尉だった。