ミーティングは次の案件に移る。

「第504駆逐小隊に、新しい機械甲冑が二体配備される事になった」

この所、我が隊は二人の兵士を損失している。

神獣迎撃の最前線に位置する第504駆逐小隊の戦力強化は、急務と言えた。

とはいえ、どこの隊も人材不足だ。

兵士ではなく機械甲冑の配備という事になったのだろう。

配備されるのは、剣撃戦闘用機械甲冑『轟天』。

それと、遠距離狙撃戦闘用機械甲冑『雅』。

『轟天』は他の機械甲冑に比べて重装甲であり、加えて運動性能も高い。

対獣斬撃兵装『斬獣刀』を装備し、恐らくは玄武の甲羅にも十分なダメージを与える事ができる。

また胸部放射板より殺獣熱線を発射する事ができる為、遠距離戦もある程度対応が可能。

現在のところ、最新鋭の機械甲冑である。