君死にたもうことなかれ

スラスターを吹かし、白夜大尉に接近。

その後、白夜大尉の腕を掴む。

後は力ずくで彼女を投げ飛ばし、玄武の火球の殺傷圏外へ。

それだけするのがやっとだった。

…はじめから彼の頭の中にはなかったに違いない。

『自らも火球を回避する』という選択は。

結果として飛鳥伍長の『疾風』は玄武の火球をまともに浴びせられる!

「…………あす…か…?」

白夜大尉が呆けたように、その惨劇を見つめる。

「飛鳥伍長!貴様…貴様何故そんな馬鹿な真似をっ!?」

やがて火がついたように怒鳴る彼女に。

「へっ」

飛鳥伍長は軽く笑った。

「俺…白夜大尉の事…本気だって…」