カラスの鳴き声と共に、閉めきられたカーテンの向こうが暗くなってゆく 自然の光が差さない四畳半の部屋は、しばらく窓さえも開けておられず、少しきつめの臭いがたまりにたまっていた 今日は一度も部屋のドアは開けていない 私を拒む向こう側の世界は、私にはちょっと明るすぎて億劫だった だけれど、そんな明るい世界に溶け込みたいとは思わない この暗くよどんだ空気が私にはぴったりだから この部屋が、大好きだから