「なんで、こーんなに
水着持ってんの?」
「海好きだから。」
だからって、スゲーよ?
この量………
「おまえ、よく公然猥褻罪で
捕まんなかったよな……」
「ホントだよねぇ〜」
真月は、ケタケタ笑ってるけど
嫌みを込めた皮肉だった。
だって、大体わかってるし。
この水着をきて
彼女が遊びにいってた頃って
あの男といたときだろ?
イベントでも何回か、みたよ。
俺が、まだ
この仕事、始めた頃。
よく、通路で
目とか合って・・・
『俺に、気、あんの?』って
『マジ、イケそうだし、
やっちゃう?』とか
何気に、サイテーなこと
考えてた。
の、に、
まあ、ある意味、
当然だよな。
男、いたんだよ。
仲よさ気で、めっさ甘えてて
それをみたときの衝撃って
半端じゃなくて
ココロが萎んだのを
いまでも覚えてるよ。



